システムエンジニアにとって必要となるスキルは基本的な情報技術に関する知識と問題解決に際して効果的な方法を導き出すための発想力です。基本的な知識は誰にでも付けられるものであって、努力によって多くの人が横並びになることができます。

その一方で、発想力については生まれたからそのときまでに経験してきた全てが総合的に影響を与えることになるため、横並びになることはなく、誰もが違うものを持っていることになります。それを実際の問題解決に使うことができるかどうかが大きな問題であり、それが独力でできるシステムエンジニアは独立して仕事をしていくこともできる人材です。

そういった人材としての能力を会社で身につけていくとフリーエンジニアとして活躍できるようになることができます。一方、発想力にやや乏しい人材であっても独立は難しくとも企業で活躍していくことはできます。秀でていることよりも独特のものであるということが発想力において重要な点だからです。

そのため、独力で問題解決に直結させされる発想を生み出すことができなかったとしても、会社の中で他の人材とのやり取りを行ったり、上司との打ち合わせを行ったりしていく中でその発想が熟成させていけると期待できます。それが徐々に問題解決に近づいていくことになりうるのが会社という組織で働くシステムエンジニアの特権であり、独立しないことによって発想の独創性を生かして行くことができるのです。